カテゴリ:旅する * 沖縄歴史探訪な感じ( 85 )

しまくとぅば講師養成講座 初級編②



土曜日、
2回目の「しまくとぅば養成講座」に出席しました。

今回の講師は、
90分×2コマ共に、
琉球史がご専門でいらっしゃる高良倉吉先生でした。

いかなるときにも、
いかなる場でも、
全身全霊で挑む、
その気持ちの熱量に、眩暈をおぼえました。


以下、
自分のために、
伺ったことをザザッとメモ。



◆1コマ目
*高良先生が生まれ、育った場所について。
 それから、先生が重ねられた、そしていまも継続している言葉を深めるための努力の方法。

*県内を飛行機で移動する県。それが沖縄県。

*沖縄島および周辺離島+八重山+宮古+奄美の島々 = 琉球
 琉球=前近代/沖縄=近代、現代

*トカラは、いまのところ琉球にははいらないようだ。

*時代区分
*研究史

*歴代宝案・・・中国語で出版 →出島。日本の人々が読み琉球を知る。新井白石。
         ↓   ↓      
         ↓  フランス語で出版 →ヨーロッパの人々が琉球を知る。
         ↓
        さまざま言葉に翻訳
  
*日清戦争→日露戦争
     ↑
    統治のための学問ではなく、ここに住む人たちが、自分たちを知るための学問。
    
*米軍当地時代に、「沖縄県史」(全23巻/70年間分のみ)、「那覇市史」。
        ↓
      多くの人々が閲覧。知られるようになる。
        ↓
      日本復帰以降。沖縄県内各地で、地域史の編纂が盛んに行われるようになる。
      焼失を嘆くのではなく、あるものを見つめる。その先駆け。
        ↓
      海外に目を向ける。ヨーロッパ、北京。
               東南アジアの人々が自分たちのアイデンティティーを探る。
               そのために、いま、琉球を知ろうとしている。 

*統治のための学問 → 自分たちを知るための学問



◆2コマ目

*歴代宝案(中国語)はいま、編纂作業中。全30巻!(タノシミ!)

*国際交易。アジアの国際語=コミュニケーション手段=中国語
      マレー語と中国語を操る華僑。琉球語と中国語を操る久米の中国人。

*朝鮮語を話せる琉球人。
 英語を話せる琉球人。
 日本語(薩摩、大阪、京都など)を話せる琉球人。
 八重山にも、中国語を話せる、地元の人。

*泊には、いまでいうところの平和的な難民センターがあった。

*海運業者の活躍。言葉含め。

*琉球国の碑文は、候文。
 神唄(ミセゼル)も候文で記載。

*琉球国内各地各島の役人同士が交わす書面は候文。候文=行政ツール。

*一方で、多良間島と宮古島の船に、通訳、をのせていたという記録もある。
 宮古島から、沖縄島の泊に来た人は、最初まったく言葉がわからず、
 2年とどまったのちようやく分かるようになった、という記録も残る。

*明治に入り、ヨーロッパが先端、アジアは遅れているという意識が生まれる。→ 沖縄の人々の挫折感。そして、沈黙。

*明治以降に、歌劇が生まれる。
 首里城中心のこれまでの芸能ではなく、
 あらたに生まれた歌劇は、大衆に愛され、
 そして女たちに大いに楽しまれた。
 新しい時代の到来。

*方言セリフ劇は、宮古、八重山、南洋へと広まる。そして、理解された。



・・・こういう講座が開講されると、
たとえば、この短期間で講師を育てるなんてとてもじゃないけれども無理、とか、
あれこれおっしゃられる方もいらっしゃることと思います。

まったくもってその通りでもあるとは、思います。
たかが半年。週1回、2コマ・・・。

一方で、
この講義を受けることでおそらく、
「しまくとぅば」に関心をもっている受講者たち(少なくとも私は)が、
「しまくとぅば」という言葉から思い描く風景は、大きく変わるのだろうなという予感もします。

見える風景が変われば、各人の発信内容は、大きく変わります。

学びは大切だなと、思います。

2月まで毎週続くうえに、
テストまであると思うと眩暈を覚えもしますが、
参加してよかった、と、今日も思っています。

ありがとうございました。



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追記*今日は雨。



by dokoshima | 2018-10-15 10:43 | 旅する * 沖縄歴史探訪な感じ | Comments(0)

しまくとぅば講師養成講座 初級編①


〈なにがわからないのかが、わかること〉は、
モノカキとして、とても大切だと思っています。

なにがわからないのか。

なにが壁なのか?

島に限らず、
ある地域のご年輩の方々に囲まれたとき、
土地の言葉がわからずに、
異国にいる気持ちを味わうことはしばしばあります。

逆もしかり。

かつて沖縄の島々で生まれ育った方々も、
県外を旅するときに、
言葉がわからずとても苦労した、という記述を読んだことがあります。
昭和の、話しです。

無理無理と避けて通ってきた、しまくとぅばですが、
言葉の背景のようなものが少しでも垣間見えたなら、
それは今後、
沖縄を伝える仕事を重ねていくうえで、
なにかしらの実り、になるだろうと思っています。

ゼロよりは、イチ!


★以下、備忘録。




1コマ目。
狩俣繁久先生。

あなたのシマクゥトバ(ふるさとの言葉)は、どこですか?
900とか800とかある伝統的集落の言葉。
どの方言、どの島言葉も取り残さない。

シマクゥトバは、コミュニケーションツールではない。
それはヤマトグゥチ。
沖縄てんぷら、
 サーターアンダギー、
 サタパンピン、
 タマゴテンプラ、
 マイパーアギー。
 、、、なにに、感動の軸があるかで、同じものに対しても、でてくる表現は異なる。

言葉、文法、文化。
ご飯をたく。
 しまくぅとばでは、〈 炊く 〉ではなく〈 煮る 〉。




2コマ目。
中本謙先生。
「しまくとぅばの定義と現状」

しまくとぅば
沖縄県、鹿児島県

文化庁ホームページより。
 ユネスコにより、消滅の危機にある言語として認定された8言語。

【極めて深刻】アイヌ語
【重大な危機】八重山語(八重山方言)、与那国語(与那国方言)
【危険】八丈語(八丈方言)、奄美語(奄美方言)、国頭語(国頭方言)、沖縄語(沖縄方言)、宮古語(宮古方言)

本土と琉球は、系統的には姉妹語。

ドイツと英語は2000年前に分岐。フランス語とスペイン語は1500年前に分岐。琉球語は1700前頃に分岐。

文字は、音声の変化を押し止める働きをする。


年齢層と、しまくとぅば。

あらたな語の発生
 〈奥武島の場合〉
 ~ 老年層 ~
 カヤースン(運ぶ)
 ~ 中年層 ~
 ハコブン(運ぶ)

ウチナータイムヤマトゥグチの発生


    オモシロカッタ!



  ↓ アクセスしてみてください♪



by dokoshima | 2018-10-10 13:30 | 旅する * 沖縄歴史探訪な感じ | Comments(0)

普天満宮



宇宙好きな姪っ子の、
御朱印帳。


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普天満宮へでかけてきました。
波之上宮と同じく、
本殿の屋根は赤瓦。

手をあわせる前にガラガラと鳴らす鈴と紐は、
ありませんでした。
ある、なし、
あまり意識したことがなかったなと。




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参拝ののちには、
控え室に入り、
展示されている屏風絵に添えてある、
普天満宮の由来を民話のように読んだりと、
大人も、じっくり楽しみました。

この地が、
この場所が、
祈りの場となった、
その一歩を垣間見ることが、
詣でる楽しみのひとつです。

普天満宮は、
ずいぶんと前のお正月に訪ねているのですが、
そのときはギラギラとした沖縄的屋台の群れと、
凄まじい人の群れに圧倒され、
その記憶ばかりが残ってしまいました。

けれど今回、
ふわりと訪ねてみて、
沖縄式のおごちそうや祈祷セットを携え、
丁寧に手をあわせる方々がいらっしゃることや、
また、
正座して、
こういう沖縄式のうーとーとーをする空間が用意されていることも、
初めて知りました。

やはり、
詣でてよかったなと思いました。




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土地柄でしょうか、
英文字が記されている絵馬も多く、
祈る気持ちは宗教をも越えるものだなと思ったり。
わたしも、
異国を旅しているときは、
その土地の神さまに、
地元の方々とともにやっぱり祈るし、敬意を表しますから、
同じことなのだろうなと。





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普天満宮の裏手にある駐車場奥のフェンスの向うは、
米軍基地でした。
戦前は、
どんな風景がこの向うには広がっていたのでしょう。

キャンプフォースター米国海兵隊施設には、
小学校、中学校、高校、
スーパーに病院、教会、ジムに映画館などがあり、
内部は、
ひとつの街のようになっているそうです。


祈る気持ちが、
こまごまとしたものを越えるとき、
そこに、
平和のヒントがあるような気がします。

・・・ゴシュインチョウガ イザナウ オキナワ。

普天満宮、
もう一度、
お正月などではないタイミングに、
ふらりと詣でてみたいです。




普天満宮の公式サイト。







by dokoshima | 2018-04-22 18:04 | 旅する * 沖縄歴史探訪な感じ | Comments(0)

旗頭。


春に九州から越して来た妹の夫くんが撮った写真。
首里城祭で国際通りを練り歩く、
旗頭。

いやはや、
やっぱり大きいな~と。



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ちなみに夫は今宵、
お祝いの席で、
「かぎやで風節」を唄うとか。
踊りの方たちや、
唄三線の方々にご一緒させていただくそう。
紋付袴セットも、
お借りしていました。
続けるなら、
買わなきゃね。


沖縄のこういうところ、
すてきだな~と思います。







by dokoshima | 2017-11-07 08:34 | 旅する * 沖縄歴史探訪な感じ | Comments(0)

首里城の『中秋の宴』


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陽が沈むのが、
随分と早くなったなぁ、と。

そして、
とても涼しく。

組踊り『執心鐘入』を観たのですが、
秋風に吹かれながら首里城で観る50分は、
あっという間でした。

行ってよかった。

明日もありますので、
ぜひ。



by dokoshima | 2017-10-01 00:06 | 旅する * 沖縄歴史探訪な感じ | Comments(0)

1935年の沖縄。

追記 * じっくり写真を観ることができるサイトにリンクをはりなおしました。
    時間旅行を楽しんでくださいね。


朝日新聞DEGITALに掲載されていた、
昭和10年の沖縄。

筋骨たくましい沖縄。


http://www.asahi.com/special/okinawa/oldphoto/?iref=comtop_spebox_n01





by dokoshima | 2017-06-05 07:49 | 旅する * 沖縄歴史探訪な感じ | Comments(0)

首里城のいろいろ。


栗鼠と葡萄。
漆器にもあったな、栗鼠と葡萄。



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舞台っぽい配置だな、
チビシーサーたち。



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ちらり。



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龍も瑞雲も好き。



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澄んだ水。
お金、
入れない方が美しいような。



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冷たそう。



by dokoshima | 2017-04-06 20:58 | 旅する * 沖縄歴史探訪な感じ | Comments(0)

首里城の年間パスポート


九州からイトコちゃんが引っ越してきたので、
2017年度は張り切って、
首里城に通うべし、と、
思っちゃったので、
年間パスポートを買おうかな、と思ったりしたわけで・・・。

でもな~、
3回通わないと、もとをとれないな~とか、
ウジウジしたわけなのです。

でも、
買っちゃいました、
年間パスポート。

しかも、
子どもたちはホワイトなのに、
わたしだけ赤・・・。
年寄りは赤?


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・・・。

でも、
説明によりますと、
更新した方は赤カードなのだとか。

よかった、
年寄りだからじゃないのね。

ちなみに年間パスポートを作るときは、
写真を撮ることになります。
帽子は脱がなければなりませぬ。
皆さま、
おぐしは整えておでかけくださいませ。



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年間パスポートをつくったからには、
首里城を訪ねるごとに、
有料区域内にある鎖之間にて300円でお茶しないとね。
ここでのお茶は、
まこと心が落ち着きます。
空いているときに、
ぜひどうぞごゆっくりと。


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by dokoshima | 2017-04-05 11:52 | 旅する * 沖縄歴史探訪な感じ | Comments(1)

ジョン万ビーチの鳥たち


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ビーチと呼ばれているから砂浜かと思いきや、
茂みの先に広がった風景はこんな感じ。
・・・なんとなく北海道の湿原を思い浮かべる自分がいたり。




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というのもここ、
岩の下だったり、
砂からぽこぽこと淡水が湧いていたり、
にじみでていたりするのです。
だから、潮の干満で簡単に海水をかぶる場所なのだけれども、
草が育っているのです。
おもしろい。

そういえば、
ここに来る手前に地下貯水地の看板があったなと・・・。

というわけで、
鳥の楽園チック。




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びゅーーーーーー。




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背中側は、



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・・・結構派手。


こちらがじーーーっと岩に座っていると、
すぐそこで鳥さんたちを観察できてとても楽しい。




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ジョン万次郎さんが上陸したから、
ジョン万ビーチ。

大度海岸、とも呼ばれているそう。

そして昨日、
ここでサーファーがサメに噛みつかれたらしい。

・・・。

なお、肉眼でずうーーーーっと左のほうで、
人で賑わう砂浜のような場所が見えていたから、
あそこが、
ビーチなのかも・・・。

ナゾ。

また、そのうち訪ねてみます。
by dokoshima | 2015-10-27 09:26 | 旅する * 沖縄歴史探訪な感じ | Comments(0)

具志川城址


旅の人はお詳しいな~と。
ぱらり、ぱらり、ぱらり、ぱらり、とレンタカーが来るのです。

鳳凰みたいな雲が・・・。





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トンボもひらりひらひら。





d0136804_959541.jpg






涼しい季節になりましたから、
あちらこちら歴史探訪しなくっちゃ。
by dokoshima | 2015-10-22 10:00 | 旅する * 沖縄歴史探訪な感じ | Comments(0)


今村治華(いまむらはるか)の 那覇暮らし、いろいろ。


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