最近、観光地と呼ばれる地域はどこも同じだと思うのですが、

とにかく物凄く観光客が多くて、

そのおかげで経済がいくらかは潤っていると承知はしているものの、

それでも日々暮らしている身からすると、

ランチタイムにさっと入りたいお店に入れない、というか、

入るために

開店前から並びようよう入るという努力をする心持ちにはなれないという、

怠惰な向き合い方ゆえ、

いよいよ好きだったお店から足が遠のくという、

哀しいループに巻き込まれています。

きっと、全国各地で同じ思いを抱いている方がいらっしゃるのだろうなとも想像。

そういうわけで、

大好きな沖縄そば屋さんだけどこの頃はちょと行く気になれない……という

寂しい思いをすることもしばしば。

いや、本当にいいことだとは思うのです。

そのお店がこういう風に繁盛するということは。

それに、

入店待ちの行列に炎天下であろうとも並び食べようという根性がないということは、

それはもう、あなたの〝好き〟の気持ちが弱いからだ、と指摘されれば、

ぐうの音のでません。

ごめんなさい。

でも、でも、日常なものですから。

え？ 根性なし？

ごめんなさい。

でもね、今日は『沖縄そばの日』。

沖縄そばが食べたいではありませんか？

今日は平日。

去年だったらランチタイムにさくっと『かどや』さんへ出かけるところなのですが、

『かどや』さんはいまはもう、……ありません。

席についたら、阿吽の呼吸で注文を確認してもらえる、あの幸せは過ぎ去りし過去のもの。

いま、あの一帯は、さら地になっています。

涙。

でも、でもっ、

那覇には、まだまだ素朴かつ素敵な沖縄そば屋さんがありはするのです。

そんなお店のひとつに、

在宅勤務日の夫とランチタイムにフライング気味に行ってきました。

次から次へと多種多様なおじさんたちがやってくる食堂です。

そういえば、お店の名前知らないな、わたし。

スーツ姿、つなぎ姿、普段着姿、かりゆし姿……。

ぱっと食べて、ぱっと出ていくそんな店。

それにしても、なぜか、おじさんばかり。

そこに、正真正銘のおばさんである私も、おじゃましてきました。

告白します。

『沖縄そばの日』なのに、

結局わたしは、〝煮つけ〟を注文しました。

なんじゃそりゃ？というお声が聞こえてくるようですが、

わたし、沖縄の〝煮つけ〟が大好きなのです。

※沖縄そばの写真は、夫が注文した沖縄そばです。

もうですね、この煮つけが大好きなので、

もう１回、写真を載せちゃいます。

うっとり。

きれい……。

豆腐の主張強めです。

ぷりっぷりの島豆腐。

いろいろと工夫されているのだろうなと想像。

以前にご紹介した、

太平洋側の食堂でいただいた〝てびちの煮つけ〟も素晴らしかったけれど、

東シナ海側のこちらの食堂の〝煮つけ定食〟も最高！

普通の食堂がだんだんと絶滅危惧種っぽくなりつつあるこの頃ですが、

これからもずっとこうして普通にあり続けて、

ここで暮らす人々に気持ちのよいお昼ご飯を提供してくださることを願うばかりです。

町の元気の源。

ありがとうございます。

ごちそうさまでした。